ルイジ ジョルダーノ
ルイジ ジョルダーノ
毎年完売の小規模生産者
1930年、ジョヴァンニ・ジョルダーノによって、バルバレスコ村の中心にあるカヴァンナの畑を購入した事から歴史は始まった。当時は葡萄の栽培のみを行い、 収穫した葡萄はネゴシアンに販売をしていた。
1958年、まだ葡萄栽培が主流だった時代に、息子のルイジ(現当主マッテオの祖父)によって自社での瓶詰めに踏み切った事で、ワイナリーとしての歴史をスタートさせた。
2000年には、彼の2人の娘ラウラとシルヴィアと共に経営を開始し新しい畑を買い足し、年間65,000本の生産量まで伸ばす事ができた。
現在ではラウラの息子のマッテオが加わり、3世代で切り盛りをしている。40度近い暑い夏でも、祖父のルイジは畑仕事を行っており、丁寧に手入れを行っていた。
彼らの畑は2m以上の高い仕立で作られており、理由を聞くと、最近の温暖化対策で、葉で日よけの傘を作り、葡萄が焼けるのを防いでいるそう。また、若い葉は光合成を盛んに行い、アルコール度数を高めてしまう為、切り落とさない(切ると新しい葉が出てきてしまう)ようにしているのだと言う。手が行き届く規模だからこその、きめ細やかな仕事だ。
また、3つのバルバレスコ(カヴァンナ、モンテステファノ、アジリ)は、毎年予約で完売になってしまう。 彼らもバックヴィンテージをストックする事ができないと嘆いていた。
カヴァンナを冠した唯一のボトル
バルバレスコの街の中心に隣接する西側のクリュのカヴァンナは、アリーナ状に広がる8haの畑。このクリュの最大所有者が、このルイジ・ジョルダーノ。他の生産者は、ベースのバルバレスコに混ぜてしまう中、 彼らだげが唯一、バルバレスコ・カヴァンナとしてボ トリングをしている。1958年に祖父のルイジが初めてボトリングしたワインでもあり、彼らにとっても大変思い入れのある畑である。
別の個性を持つアジリ畑
誰もが羨むバルバレスコの最高区画、アジリの畑を所有している数少ない生産者。14haの区画で、僅か10生産者しか所有者がいない。偉大な生産者であるブルーノ・ジャコーザやチェ レットが所有する頭頂部の土壌は、岩がゴロゴロとした シルト土壌がメインとなっており、スケールの大きい、 長期熟成タイプのワインを産み出す。一方、ルイジ・ジョルダーノが所有する丘の中腹では、 砂質の割合が多くなり、しなやかで早くから楽しめるアジリを産み出す為、数年寝かせるだけで、十分グラン・ クリュの品格を味わえる。
参考上代 / 4,180円税込
タイプ/ 赤
産地/ Barbaresco
品種/ ネッビオーロ
熟成/ 大樽
温度管理されたタンクにて7日間の軽いマセレーション。スラヴォニア産の大樽にて熟成の後、6ヶ月間ボトルで熟成。ゼラニウム、木苺、ラズベリーの香り。乾いたタンニン、力強いプチ・バルバレスコ。
参考上代 / 7,480円税込
タイプ/ 赤
産地/ Cavanna – Barbaresco
品種/ ネッビオーロ
熟成/ 30~50HLの大樽で24ヶ月
温度管理されたタンクにて20日間のマセレーション。スラヴォニア産の大樽にて24ヶ月の熟成。カヴァンナの畑名を冠した唯一のワイン。スミレ、オレンジの香りに、熟成のニュアンスも感じられる。引き締まったタンニン。
参考上代 / 8,360円税込
タイプ/ 赤
産地/ Asili – Barbaresco
品種/ ネッビオーロ
熟成/ 30~50HLの大樽で24ヶ月
温度管理されたタンクにて15日間のマセレーション。スラヴォニア産の大樽にて24ヶ月の熟成。その後6ヶ月間ボトルで熟成。オリエンタルなスパイスの香り。華やかさエレガンスがあり、酸が伸びやか。