カンティーナ・コッリ・デイ・ソリーゴ

プロセッコ市場の救世主 カンティーナ・コッリ・ディ・ソリーゴ社は、1957年 に31人の情熱を持ったブドウ栽培農家によりDOCGコネ リアーノ・ヴァルドッビアーデネ内に創設された会社で ある。現在では600のブドウ栽培農家が所属しDOCG アーゾロ・プロセッコ、DOCプロセッコまでエリアを広 げ、1,200haの栽培面積を誇る巨大な協同組合へと成長 を遂げた。それでも彼らは、創業当時の情熱は変わるこ となく、丹念にブドウ栽培を行っている。 近年、世界的なトレンドの影響もあって、品薄と値上 がり傾向にあるプロセッコ市場に対して、このスケー ル・メリットを活かす事で、高品質なプロセッコを安定 的に供給し、価格を抑える事に成功している。

《ファッラ・ディ・ソリーゴ地区の畑》

プロセッコ唯一のグラン・クリュ「カルティッツェ」 DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロ セッコの中で、唯一のグラン・クリュ「カルティッ ツェ」が存在する。 DOCG西側地域のヴァルドッビアーデネに程近いこの 区画は、南からのあたたかな風と、北からの涼しい風が 交差する標高180~230mの丘陵地。人が立つことが困難 なほどの急勾配で40~50度になる場所もあり、何かに捕 まっていないと立っていられない程。ワインには複雑な ミネラルと力強い骨格のある、ダイナミックな味わいと なる。DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プ ロセッコの頂点に立つワインである。

《白ブドウ》

濁り?の持つ旨味 彼らが造り出すワインの中で、ひと際変わったワイン がある。『ヴァラール』と名付けられたワインは、 Conegliano Valdobbiadene Prosecco sui Lieviti DOCG に属する。 通常の瓶内2次醗酵のスパークリングは、澱に触れた まま熟成を経て、澱の部分だけを凍らせて抜き取る澱引 きという作業を行った後に、リキュールを加えて味わい を調整される。 この『ヴァラール』は澱引きを行わずに出荷される。 そのため、ボトルの底には旨味がたっぷりと詰まった澱 が溜まった状態になっている。これを飲む直前に混ぜて 飲むのがお勧め。独特の旨味を楽しめる。 澱引きをしていないため、糖分は無添加の極辛口。ま た酸化防止剤も不使用。

《ボトルの底に溜まる澱》