フィリップ エ ヴァンサン レシュノー
父の時代にはほとんどネゴシアンに売り渡していたワインも、現在は2人の息子、兄のフィリップが耕作を担当し、弟のヴァンサンが醸造を受けもつ。9ヘク タールを数える地所は1ヘクタール弱の白の区画を除くと樹齢の平均はおよそ30年と安定していて、1級、村名畑がモレ、シャンボル、ヴォーヌニュイ広さは 0.1ヘクタール弱だが、唯一の特級畑でありドメーヌで最も評価の高いクロ・ド・ラ・ロシュを含む――の村に点在している。 つくりは水準の高いワインを生み 出すドメーヌが用いる 手法とほぼ共通していて、<すなわち、低収量に徹し、選果を十分に行ない、発酵前の低温浸漬、ピジャージュは決して欠かさず、また、濃縮度を高めるセ ニエも年によっては用いるという具合。 生まれるワインは色濃く、深みと凝縮度に優れ、後味の風味も長い優良ブルゴーニュ赤の模範となる
1986年に兄のフィリップ氏、弟のヴァンサン氏が立ち上げたワイナリー「レシュノー」
2002年ヴィンテージのグラン クリュ「クロ ド ラ ロッシュ」がパーカーポイント98~100点を獲得、また2005年にはワイン漫画「神の雫」の4巻にも登場し、日本でも一躍有名な生産者となりました。
ワイナリーの歴史
今は無きモランというネゴシアンで働いていた父、フェルナン氏が兄弟に残した畑は3ヘクタール。現在では10ヘクタールにまで拡張し、本拠地はニュイ サン ジョルジュにありますが、畑は様々な村に点在しています。本拠地のニュイ サン ジョルジュだけではなく、北はマルサネから、ジュヴレイ シャンベルタン、モレ サン ドニ、南のショレイ レ ボーヌなどに畑を所有しています。
パーカーポイントでは、ブルゴーニュのワインでは高得点が付き辛く、暫定を含めても満点を獲得したのは、DRC (=ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ)や、ルロワ(ドーブネ)、アルマン ルソーなどのほんの一握りの生産者だけとなります。パーカーのドメーヌ評価も、最高評価の五つ星を獲得しています。
1990年代後半にはビオロジックに着手、現在では栽培は事実上のビオロジックで、いくつかビオディナミ的な調合物を使っています。
レシュノーのワインは果実味豊かで丸いタンニン、若いうちから楽しめる心地よさが特長です。
ぶどう畑で
ドメーヌ・レシュノーは自然のブドウ栽培を実践しています。
すべての植物保護に有機製品を使用し、唯一の肥料として有機物を使用し、微生物の生命と土壌のバランスを維持することを目的としています。
土地は伝統的な方法で耕され、ブドウ園全体でシンプルなギヨーの剪定が行われています。除芽とグリーンワークは、歩留まりを可能な限り厳密に制御するために手作業で行われます。
収穫前には、房の通気を促進し、灰色の腐敗を防ぐために、各列の北側で慎重な葉の除去が行われます。これらすべての予防措置にもかかわらず、収穫量が多すぎる場合は、ブドウの模範的な成熟を保証するために緑の収穫が行われます。